お店にあった広告媒体がわかる記事
広告を打つ中で、必ずと言っていいほど思うのが
「この広告はうちにあっているのだろう?」
という悩みです。
「あれが流行っているから」「あのSNSが人気だよね」「昔からこれを使っているから」
など様々な意見を聞きますが、しっかりとした根拠があって媒体を選ばなければ無駄が出てしまう危険性があります。
そんなことにならないよう、本記事では図を使いながらよく使われるメディアを解説していきたいともいます。
広告媒体のカバー範囲と専門性を見ていこう
広告でまず大事になってくるのが
・ターゲットに届くのかどうか
この視点で媒体を見ることです。
まずは下の図をご覧ください。
◼️広告がカバーできる範囲が 狭い ・ 広い
◼️広告媒体が 大衆向け ・ 専門性が高い
の2つの軸で示した図となります。
順に説明していきましょう
・ポスティング
本記事でもよくおすすめをしているポスティングですが特徴は
「狭い範囲」で絞れて「大衆向け」であるということ
ポスティングの範囲は絞り込めば数百メートル圏内から選定できてしまいます。
これができる媒体は実は少なくてfacebookくらいなのです。
つまり店舗クラスが主としてやる外部告知はすごく限られているのです。
facebookですとプロフォールの「いいね」に応じて広告がセグメントされますが、あくまで周辺地域に情報を広げるのであれば最適だと言えます。
・新聞折込
こちらについてはポスティングと比較するとわかりやすい特性が2つあります。
1つはエリアの区切りが5000世帯前後からであること
2つは新聞読者層に購読者が依存する点です。
少し昔ですと新聞をとっていないという方はほとんどおらず大衆マスメディアとして扱われておりましたが、購読者は年々減少しています。
購読している方の層も高齢化をしていて
20代、30代で10~20%、50代、60代で50%~60%というデータも出ています。
なので高齢者層にアプローチをしたいという場合は新聞は有効になってくるでしょう。
・新聞広告
こちの大衆性、専門性は折込チラシとほぼ同じと考えて良いでしょう。
異なってくるのはカバー範囲です。
新聞折込は最小が5000程度に対して新聞は新聞の発行エリアに依存します。
もちろん地区ごとで記事をかえるということができないため、ある程度の規模感になるでしょう。
新聞広告については各県や地域の発刊元を調べてどの範囲までカバーしているのか見ると良いと思います。
基本的には県クラスで分かれていることが多いと思われます。
・地域フリーペーパー
フリーペーパーは専門性が高いものから大衆のもの、カバー範囲も様々です。
いくつか例を挙げて解説をしていきましょう。
■流通チャネル
まず見るべきはどのような流通をしているかです。
パターンとして多いのが2つ
・設置型
・ポスティング型
があります。設置型はコンビニや駅構内などでよく見ると思います。
□ポスティングは家庭のポストに届くタイプの媒体です。
ポスティングは手間もかかるため市町村ごとで発行しているケースが多いです。
30000世帯~100000世帯、大都市だと200000世帯に発行しているポスティング型フリーペーパーもあります。
ポスティング型フリーペーパーの最大手は岐阜に本社を構える(株)中広が手がけるHAPPY MEDIAが有名です。地域活性をテーマに全国合計およそ1000万世帯に発行をしています。
https://www.happymedia.jp/
その他にも各地域で発行されているポスティング型のフリーペーパーは平均して各市1~3誌ほどあるでしょう。
この特性から市町村をターゲットにしたお店(エステサロンや複数店舗を営業しているお店)にはピッタリでしょう。またポスティングをメインで集客をしているお店も
「たまには少し広く広告を出したい」
という方にはオススメです。
もし、どのくらいの頻度でということで迷われている方がいるのであれば
”季節に一回”
の頻度がオススメできます。
⬜︎設置型のフリーペーパーで有名どころで行くと
・HOTPEPPER
・タウンワーク
などが挙げられます。
設置する箇所により読者の属性が分かれます。フリーペーパー自体は女性の読誌率が高い傾向にあるので、駅周辺であればOLの方などが読むことが多いでしょう。
その他にも業種を絞ったフリーペーパー(犬に特化している、アウトドアに特化している など)が存在します。その場合はカバーエリア自体は広くなるケースが多いです。
しかし注意しなければならないのは、実際のターゲット読者がどれくらいいるのかということは気にしなければなりません。
ですので、設置型のフリーペーパーを検討している方は
・発行部数
・設置部数のハケ率
は発行元に確認した方が良いでしょう。
・市町村よりももう少し広いエリアに認知を広げたい
・狙ったライフスタイル層に情報を届けたい
このような方は設置型のフリーペーパーがおすすめでしょう。
・テレビCM
こちらは局によって様々ですが最小で県単位、最大で国という範囲をカバーできる、まさにマス媒体でしょう。
時間帯によって視聴層が変わる特徴がありますがほとんどのお宅でテレビは一台はあるでしょう。
しかし、最近ではAbema TVなどのオンラインTVや録画技術の発展などで視聴率は低迷を続けています。
・Facebook広告
Facebook広告の特徴は属性セグメントが多種多様に及ぶ点です。
Facebookは登録する際に居住地などの位置情報や年齢、好きなことまで多様に入力をします。
Facebook広告では、出稿する側がその属性を選んで広告を出すことができます。
地域、年齢、性別、ライフスタイル、、、まさに狙ったターゲットに情報を届けられるツールといって良いでしょう。
しかし、Facebook広告にも弱点はあります。それはこの後で紹介していきたいと思います。
・LINE公式アカウント
こちらは狭い範囲で専門性が高い位置づけをさせていただきました。
その理由はLINE公式アカウントが”既存顧客” に向けたサービスだからです。
LINE公式アカウントのメインとなる機能は友達登録をしてくれたユーザーにメッセージを一斉配信できる点です。
なので発信情報は既存顧客に限られます。ですので専門性が高く、範囲も狭いという位置付けにさせていただきました。
・雑誌
最後に雑誌です。マス4媒体にもあげられるこの媒体ですが、色々なジャンルの雑誌がありますよね?
ファッション、ビジネス、スポーツ、ライフスタイル、グルメなどなど
全国的に発行をしていて、専門性が高いものがほとんどです。
ニッチな商品を扱っていてターゲットが広いようなお店におすすめの媒体です。
ここまでカバー範囲に合わせて紹介してきました。
お店の商圏範囲や商品に合わせて適切なものを選択するのが広告費を節約することにもつながります。
次に紹介するは下の図です。
これは
・広告の賞味期限(保存性)
・1回の表示に対してのコスト感
で分析した図になります。
先ほどは広告がどの範囲まで届くのかという軸で分析をしましたが、もう一つ大事な視点はその広告がどのくらいの期間で効果が見込めるのかということです。
広告媒体の有効期間を見る上で必要な視点は2つです。
◼️メディアの形式
これは大きく3つあります。
1画像データ
2紙媒体
3動画
1についてはWEBバナー画像などがそれに当たります。
2についてはチラシや雑誌などが、それです。
3についてはCM動画と言われるジャンルです
1、2については画像で訴えるもののみで3はそれに音と動きが加わります。なので1、2よりも3は与える印象が強いため1回の表示で与える印象は強いです。
1、3についてはWEBメディアのことが多く、ページの移動が多いため1回の表示時間は短くなる傾向があります。
なので1で印象与えるためにはかなり回数を打たなくてはなりません。
2、3に関しては単純比較は難しいですが、先ほどの図1を参照いただければ、どちらが自店舗に合うのかわかるでしょう。
◼️期間内の媒体タッチ数
同じ1回の掲載費用でも、その広告に何度タッチしてもらえるかは異なってきます。
⬜︎WEB系メディアであれば、期間内に何回表示
⬜︎紙メディアであれば発行のペースに合わせて変化
といった感じです。
では各広告媒体でどのような特徴があるのか見ていきましょう。
・ポスティング
そもそも私の経験上、チラシの有効期限は1週間から10日間が反響のボリュームゾーンです。
ポスティングの場合は週刊便でお届けしているケースが多いので、有効期間はやはり1週間~10日間がメインでしょう。
もう少し長い間有効期間が欲しいということであれば、フリーペーパーに挟み込んで配布をしたり、紙質を工夫することで保存性を高めることが可能でしょう。
・新聞折込
ポスティングと同じくチラシ販促ですが新聞は毎日発行されます。
なので新しい情報に更新されるペースも早いのでポスティングより賞味期限が短期間になります。
・新聞広告
こちらも新聞折込と同様です。
・地域フリーペーパー
こちらは発行のペース左右されます。
多くは月刊誌が多いですが、月2発行のものもあれば季節誌もあります。
注意が必要なのは”季節誌の方が発行ペースが少ないからお得!”と考えるかもしれませんが、あくまで賞味期限が長いだけで時間がたつほど効果は薄れる傾向にあります。
お店の品がえや来店頻度に合わせた媒体を選ぶことがおすすめです。
・テレビCM
動画メディアでその時間帯でなければ見ることができないCMです。
一見するとそのタイミングだけしか見れないように思えますが、
本来はテレビ番組に対してスポンサーをして、そこにCMが流れるという原理です。
テレビ番組は1クールという期間で製作されます。
なので3ヶ月(季節)でアプローチができる媒体なのです。
・雑誌
雑誌もフリーペーパー同様、その雑誌の発行ペースに賞味期限が影響します。
フリーペーパーと異なる点としては、”有料”のものなので捨てられにくいということでしょう。
1年前の雑誌を読み返すシーンも自身の体験で持つ方も少なくないと思います。
・LINE公式アカウント
こちら主にメッセージ配信について解説していきます。
基本的にはメッセージなので表示される時間は短いです。
他のSNSと異なる点としてはタイムラインのように色々な情報が流れているわけではないので、比較的メッセージが埋もれにくい設計になっています。
・Facebook広告
一つ前の図の解説でFacebookはかなり絞り込みができることを解説しました。
ターゲットに適切に届けられる反面、弱点は広告表示の短さにあります。
Facebookの更新は早く、タイムラインで広告表示されても、見てもらえる時間は短いです。
なのである程度頻度を上げて、消費者に対して刷り込みをする必要があるのです。
いかがだったでしょうか?
広告媒体を何にするのか迷った際は是非、参考にしてもらえればと思います。
もちろん、媒体があっているだけではダメですが、どんな方法で広告を打つのかは反響を出すためにの大きなポイントです。
最適な方法を選んで最小のコストで最大の効果を得られるようにしましょう!